登山のレインウェアを考える ~セパレートタイプとポンチョ~


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紅葉シーズンに入り、秋山でのトレッキングや登山が楽しい時期になってきましたね。

でも「女心と秋の空」と言われるぐらい秋の天気は変わりやすく、まして山ではなおさらです。低山とは言え、雨具携行は必須です。

僕は、5年ぐらい前に購入したノースフェイスのドットショットジャケットの裏地がボロボロになってきてしまい、買い換えようかどうしようか迷っていました。

外側の防水性能は全く問題無いのですが、裏地になっているHyventというノースフェイス独自の防水透湿素材が加水分解してしまったようです。(泣)

ネットで調べると同様な目にあっている方がたくさんいるようで、メーカ独自の防水透湿素材は早かれ遅かれ加水分解は免れず、やはり耐久性はゴアテックスに軍配があがるようです。

ということで、思い切って今年はゴアテックスのジャケットを購入しました。もちろん、型落ちセール品ですが….(笑)

しかし、登山用のレインウェアはネットや雑誌からショップの店員さんまで、皆、口をそろえて「防水透湿素材で上下セパレートタイプのもの」を勧めていますね。

僕もそれには異論ありませんが、いかんせん、防水透湿素材のレインウェアって結構するじゃないですか。これから本格的に山歩きを始めるぞ!という方はいいですが、友人から誘われてちょっと高尾山に行く、とか、里山をハイキング、という方には、いくら安くなってきたとは言え、いきなり防水透湿素材のレインウェアを購入するのはハードルが高いんじゃないかと思うのです。

確かに、富士山や2000mを超える山に行くとか、稜線を歩くといった山行を考えている方には、上下セパレートタイプの携行は必須でしょう。ふもとでは晴天でも、山は高度が上がれば上がるほど地上と天気が変わりますし、高度が上がれば、樹林帯が無くなり、雨風は上からだけでなく横や下から吹き上げてくるので、そういった状況をしのぐにはセパレートタイプのレインウェアが向いています。

しかし、高尾山や1000m以下の低山であればそれほど荒天になることもないので、もし「そのときだけ」であれば数千円のポンチョでも全然OKだと思います。仮に荒天になるようなときは、麓での天気予報も荒天なので、そんなときは山行自体中止・延期にすればよいでしょうし。

いや、何が言いたいかと言うと、ショップに行くと登山=防水透湿素材の上下セパレートタイプのレインウェアを勧められるんですが、高尾山に行くのも富士山に登るのも十把一絡げにして「上下セパレートタイプじゃないといざというとき大変ですよ!」というのもどうかと思うのです。

いや、確かに店員さんが言うのもわかります。いざというときのことを考えれば、ポンチョよりきちんとしたセパレートタイプが良いのは当然ですし、お店としてもそのほうが利益になりますからね

これから登山にやる気マンマンの人だったら「今後のことも考えてゴアテックスの上下買っておくか」となるかもしれませんが、「今のところ今回だけなんだよねー、高尾山行くの。」という人であれば、わざわざ高価なレインウェアを買うより、安価なポンチョで済ます、というのもアリだと思うのです。

レインウェアは使ってみないとわからない

もちろん、防水透湿素材のレインウェアは行動中の蒸れを発散して登山者を自身の汗濡れから守ってくれるのですが、一方で着たり脱いだりがちょっと面倒だったりします。特に小雨のときが悩ましい。

一度ザックを降ろし、レインウェアを出して、レインパンツの内側がブーツで汚れないように履いて、レインジャケットを着る…といった一連の作業は、確かに雨が降ったら当たり前の行動ではありますが、霧雨や降ったり止んだりを繰り返すようなときは、いちいちザック降ろして脱いだりできないので、ポンチョのように上からかぶるだけの雨具のほうが使いやすかったりします。

しかもポンチョは一枚布で出来ているので意外と通気性が良く、霧雨や弱雨のときに威力を発揮します。

軍隊でも行軍用にポンチョが支給されているのは、行軍中にいちいちレインジャケット、レインパンツの脱ぎ履きをしなくてもよく、効率よく行動できるからです。

もちろん、低山とは言え山小屋を連泊しながら縦走する、といった山行にはきちんとしたレインウェアがないと蒸れて大変です。

私は低山であればポンチョのみ、1000mを超える山や縦走する場合はセパレートタイプとポンチョを両方携行しています。

弱雨のときはポンチョをさっと出して、本格的に振り出したらセパレートタイプに切り替えます。ポンチョ自体は畳むと小さいので荷物にならないです。