青色LED、何がそんなにスゴイのか?


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赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏の3名がノーベル物理学賞の授与が決定したとの報道で、日本人受賞者が同時に3人も!と色めきたっていますね。徳島では号外が出たとか。

まあ、ノーベル賞で日本人が受賞となればこの報道はいつものことだけど、やはり同じ日本人として誇らしくなりますね。

僕が初めて青色LEDに触れたのは、とある電機メーカに就職して2年目ぐらいのときで、確か1990年頃だったかと記憶しています。

当時の僕は、マイクロコンピュータをつかったプログラム開発が仕事で、実験室にはいつも試作基板や製品が転がっていて、雑多な雰囲気の中で仕事する環境でした。

大学での専攻は機械工学なのに、いわば畑違いの会社に就職した訳ですが、組込み機器に使われるマイコンにハマり、朝と夕方だけ事務所に顔を出して、後は実験室に入り浸る日々を送っていました。

当時から、装置に使われる運転ランプやエラー表示などにはLEDが使われていましたが、赤や緑、たまにアンバー(オレンジ)といった色で、僕はてっきり、LEDは外側のプラスチック樹脂で色をつけているものと思っていました。

すると当時の上司(ハードウェア技術者)が、LEDはプラスチックカバーで発色しているのではなくLED素子自体の発光色であること、青色LEDはまだ世に出ていなくて、これが出てくれば光の3原色が揃うんだよ!と熱く語っていましたが、当時の僕は単に「ほぇー」って感じで、それがどれほどのことなのか良くわかっていませんでした。

それから数年後に、確か部品商社が食堂でプライベート展示会(メーカではよくやっている)があり、そのときに見た青色LEDの眩しい光が今も記憶に残っています。

当時、確か1個200円ぐらいだったかと思います。同じ砲弾型の赤LEDや橙LEDが1個1円もしなかったのですから、出たばっかりの製品とは言えLED 1個が200円には驚きました。

当時は、運転表示LEDをわざわざ高価な青色LEDにする訳も無く、かと言って普通の産業機器ではどこに使うのか商社もエンジニアもよくわからない状況でした。(そりゃそうだ)

世間一般的には、青色LEDが最初に使われだしたのはイルミネーション用途でしょうか。

クリスマスツリーの電飾が、今までは暖色系だったのが、青色LEDで人々の目を惹くようになり、以降クリスマスツリーの電飾は寒色系が主流になったように思います。

なぜ青色LEDはスゴイのか

赤LEDと緑LEDは比較的古くから産業用途で使われていました。

後は青色LEDさえ実現出来れば、光の3原色が揃うので白色を実現出来る!と言われていました。(赤と緑と青の光を合わせると白になる)

しかし青という波長の短い光を出すには様々なハードルがあり、20世紀中の実用化は無理とさえ言われていましたが、当時、日亜化学工業に在籍していた中村修二氏が苦労の末に窒化ガリウムを使ったアプローチで青色LEDの製品化に成功します。

光の3原色を混ぜると白色が出来るのはわかったが、それが出来ると何がうれしいのでしょうか?

白色が出来ると、照明用の蛍光灯やライトを全て低消費電力のLEDに置き換えることが可能になるのです。(家庭用で使う電力の内、1位が冷蔵庫、2位が照明器具です)

照明器具がLEDに置き換わることで、社会全体の電気使用効率を上げ、CO2の削減につながります。最近では、信号や懐中電灯などにもLEDが普通に使われていますね。

特に信号などは高信頼が要求されるので、交換頻度が少なくて済むLEDはうってつけでしょう。

その代わり、信号機の交換業者は儲からなくなってしまいますが….。