虫垂炎(いわゆる盲腸)の手術と言えども油断してはいけない


私は3年前に虫垂炎、いわゆる盲腸炎で入院しました。

巷で言われるような「右下腹部の痛み」ではなく、みぞおちの下辺りが便秘しているような、何とも言えない我慢できない鈍痛が続いて眠れず、人生初の救急車をコールしました。

CTスキャンで確認すると、糞石が盲腸の入り口に詰まっているようで、そこが炎症を起こしているとのこと。

当時私は仕事上、東南アジア方面に出張する機会が多く、医療体制がしっかりしていない国も多かったので、滞在先で再発することを恐れて手術することを選択しました。

虫垂炎は、ドクターにしてみると病気の内に入らない病気のようです。

というのも、虫垂が炎症を起こしているのが明確で、その炎症を取り除く(切除)ことで後遺症も無く症状が劇的に改善するからでしょう。
しかし虫垂炎の手術にあたって、注意してもらいたい点がいくつかあります。

  • 大病院での手術
  • 通常の開腹手術か腹腔鏡手術か

まず「大病院での手術」について。

「手術するんだったら大学病院か大きい総合病院」と考えるのが普通ですよね?普通は。

しかし、虫垂炎の手術は先にも言ったように「病気のうちに入らない」病気ということで新人外科医の練習にもってこいの症例です。そのため大病院では新人外科医にあたる可能性が大です。

もちろん新人外科医にまかせっきり、ということは無いのでしょうが、患者としてはあまりいい気分ではありません。

医師サイドにしてみれば、どんな医師でも経験を積まなければ名医になれない、ということもあるのでしょうし、それは理解出来るのですが「その経験の踏み台にはできればなりたくない」というのが患者側の本音ではないでしょうか。

しかし、大学病院や大病院では「新人外科医」が執刀医になる場合がほとんどです。

そのため、もし自分で病院を選べるのであれば、地域医療に根差した中規模総合病院を選ぶことをお勧めします。

私の場合は、○○中央病院というベッド数100床程度の小規模な病院で、建物も古ぼけていて正直どうかとも思いましたが(笑)、経験豊富な院長が執刀医でしたので安心して手術を受けることが出来ました。(逆に小さい病院だから研修医が来ないんだよねー、とボヤいてました)

腹腔鏡手術は、開腹手術に比べて患者への負担が少ない、術後の回復が早い、などメリットが多い術式ですが、ベテラン外科医でもその腹腔鏡手術に慣れているかどうかは別なので、もし腹腔鏡手術を進められたら「直近の腹腔鏡手術の手術数」を聞いてみましょう。

虫垂炎の手術とは言え、患者側にしてみたら不安が多いと思いますので、悩んだり不安に思ったら、担当医に聞いてみることです。

大抵の医師は不安を取り除くように丁寧に対応してくれますが、中には「医者の言うことは黙って聞いていればいいんだよ」的な対応をする医師も少なからず実在します。

そういう医師にあたった方は、病院を変えられることをお勧めします。

何と言っても大切な自分の体なのですから。