夏休みもそろそろ終わりですね。
今年の夏は家族や友達と旅行に行かれた方も多いかと思います。
僕はいつもは飛行機で帰省するのですが、今年はお金が無かったので車で帰省しました。(笑)
車は運転が大変ですが、同乗する人数が多ければ多いほどコストを抑えて移動できるのでお金が無いときは重宝します。
で、飛行機の話。先日、出張で羽田から福岡に行く機内で、子供とお母さんがこんな会話をしていました。
子:「飛行機から富士山見えるかな~?」
母:「見えるといいけど、どうだろうね?」
しばらくすると機内アナウンスで、
機長:「まもなく右手方向に富士山が見えます」
子:「!!!うわー!!」
母:「よかったねー。なんか出発が30分も遅れたから、パイロットさんがサービスしてくれたんだよー。」
ん?飛行機は航路が決まっているんだけどね(苦笑)…ま、いいか。
で、着陸態勢に入ったとき
子:「海が見えるかな??」
母:「今日は天気が良くて景色が綺麗だから、きっと海側から着陸すると思うよ」
子:「ホント!!??」
その日は海側から着陸したのでその母子の願いが叶った形でしたが、実際にはバイロットにはそこまでの裁量はありません。
で、その話を知人にしたところ「俺もパイロットがそのときの気分で決めるものと思ってた。」と。
実は離着陸は風向きによって決まります。決してパイロットの気分次第で決められるものではありません。(笑)
飛行機は翼で風を受けることによって揚力を得て飛ぶことができます。離陸時や着陸時は飛行速度が低いので、より揚力を得るために向かい風に向かって離陸・着陸します。
逆に追い風で離陸しようとすると、想定している揚力が得られず滑走距離が長くなって、滑走路を走りきってもまだ飛べない、なんてことになりかねません。
そのため、離着陸する滑走路はそのときの気象条件(風向)によって決定され、管制官から指示された滑走路で離着陸することになります。
滑走路の数字の意味
飛行機に乗ったとき、滑走路の端っこに”16″とか”09″などの数字が書いてあるのを見たことありますか?
あれは、滑走路の方角を数字で表しているんです。
例えば、滑走路に”16″と書いてある場合、その滑走路は方位160°に向かっています。方位は北を0°としているので、方位160°はおおよそ南(南南東)に向かっています。
“27”であれば、方位270°なので西ですね。
羽田空港などは平行滑走路になっているため、それぞれ右(Right),左(Left)を表す文字が追加され”16R”, “16L”と表示されています。(その反対側は”34L”, “34R”です)
搭乗当日のおおよその風向きがわかると、出発する滑走路が予測できたりするので、より飛行機の旅を楽しめますね。
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