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AWSクラウドプラクティショナーに一発合格したので、勉強方法と対策について書いておく


先日、仕事上で必要になったのでAWSのクラウドプラクティショナー試験を受けて無事、一発でパスしました。

初級の資格とはいえアラフィフエンジニアに資格試験はツラかった…。

ということで、合格までにやったことや対策ポイントについて書いておきます。参考になれば。

ちなみに私のスペックは

・組込みソフトウェア業界で30年ほど働いている、うだつの上がらないエンジニア
・同じIT業界でもサーバ系、クラウド系はさっぱりわからない
・Linuxは極々まれに試験環境を作るために触る程度。
・ネットワークはブロードバンドルータ、L2/L3スイッチの設定はできるレベル

という感じ。

新卒で業界に入った人に比べればIT全般の基礎的な知識はあるものの、僕を含め、デバイスドライバをガリガリ書いているオジサン連中には「デプロイ?プロビジョニング?何それ、美味いの?」って感じ。

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使ったテキスト、問題集

ひとまず、クラウドプラクティショナーがどんな試験なのかを見通すために、以下のテキスト本を購入。

AWSとかAzureとか、この手のサービスは毎月のように新サービスが展開されたり仕様が変わったりするので正直書籍を買うのは躊躇したが、3,000円弱で試験概要と対策ができることを考えれば買っておくべき。

クラウドプラクティショナーに特化したテキストはこれぐらいしかない。

特に「クラウドって何?」と思っている人は、いきなりAWSのホワイトペーパーを読むよりはこの本で体系的に知識を蓄積したほうがいいと思う。

それと書籍ではないが、Udemyの「この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)」を購入。

上で紹介したテキストには「これ一冊でOK」とか書いてあるけど、ハッキリ言ってこれだけでは足りない。

その不足分を補う形でこの模擬問題集を使った。

通常は3,600円だが、頻繁にセールで1,700円になったりするので、上のテキストで学習している間、Udemyをチェックしてセール時にすかさず購入しよう。

お勉強方法

合格までに使った時間は、学習を始めてから試験を受けるまでが約1か月、大体1日2時間程度の学習時間で合格した。

ネットには

「エンジニア経験の無い営業職の僕でも2週間で合格しました!」

とか

「集中すれば1週間でOK」

とか書いてあるブログを見かけるけど、鵜呑みにすると痛い目に合うので注意。

そういう人はテキストを1回読むだけで7割以上が頭に入る人だったり、試験テクニックに長けている人だったりと、元々能力が高い。半分自慢もあると思う。

ただダラダラと時間をかけていてはダメ。必ず期間を決めて取り組むのが合格の秘訣。

IT系の知識が無い人であれば3か月ぐらい見ておいたほうがいいかも。

まずはテキストを読む

上で紹介した本は、AWSのサービスについて薄く広く、要点をコンパクトにまとめてあるので、まずは1周読んでみる。章の終わりにある演習問題を解きながら読んでも、4日もあれば十分だと思う。僕は通勤時間+昼休み+自宅で2日で1周した。

こんどはここのサービスをじっくりと理解しながらもう一周読み込む。今度は2日程度で読み切れると思う。

2周も読めば、AWSのサービスは一通り頭に入ると思うが、各章の終わりにある演習問題は100%正答できるようにしておこう。

試験日を決めてしまう

そして、この時点で試験日を予約する。

この手の資格試験は、試験日を決めないとズルズルといつまでも先延ばしにしてしまうからだ。

試験日を決めてしまえばもうやるしかないので、ダラダラと勉強しないないためにも試験日を決めてしまったほうがよい。

今は自宅でも試験を受けられるみたいだったが、僕はピアソンVUEの会場に一度行ってみたかったのでオンサイトで試験を受けることにした。

新型コロナの影響で近くのテストセンターが軒並み閉鎖、もしくは土日しか開いていないので、ちょっと離れているけど横浜テストセンターを予約した。

Udemyの模擬問題を解きまくる

試験日を決めて後に引けない状態にして再び勉強に戻る。

テキストの学習が一通り終わったら、こんどはUdemyで購入した模擬問題を解く。

模擬問題は、基本1/基本2/応用1/応用2/応用3/追加問題(超難易度)と6部構成で各65問ある(最後の追加問題は130問)。

まずは基本1から問いていくが、テキストの章末問題を100%正答できても、最初は基本1ですら7割も取れないと思う。

でも心配不要。逆に自分の苦手が炙り出されたと思えばよい。

この疑似問題を解くときは以下の点に気をつけて解こう。

わからない問題はマークしない

普通の試験であれば、わからない問題でも当てずっぽうでマークするのがセオリーだが、演習問題でそれをやってしまうと、わかっていて回答したのかそれとも当てずっぽうで回答したのかが後から見返したときにわからなくなってしまう。

だから、演習問題を解くときはわからない問題は未回答で進めよう。

そうすると後から見直したとき「この問題は選択肢から正答を選べなかったから回答しなかったんだな」ということがわかる。

ただこれは演習問題・模擬問題を解くときだけの話で、実際の試験時は未回答にするぐらいなら適当に埋めてしまおう。

見直しは全ての選択肢を見る

難しい問題や苦手な問題の中には、選択肢がすべて正解(もしくは正解を選べない)に見える問題がいくつも出てくる。

問題を見直すときは正答の理由を考えるのはもとより、他の選択肢が「なぜ不正解なのか」もおさえるようにしよう。そうしないと、きちんと理由をもって正答が選べる実力がつかない。

そのため、問題の見直しには1問1問、全ての選択肢について考える必要があるため、1セット65問を振り返るには軽く2時間はかかる。

問題だけならそんなにかからないが、わからない略語やサービスが出てきたときにそれをネットで調べたりする時間もあるので、最初は結構時間がかかる。演習問題の正答を暗記しても意味が無い。

サービスの違いをおさえる

回答の選択肢に似たようなサービス名が並ぶ場合がよくある。いわゆる「ひっかけ」問題。

ひっかけとは言っても、サービス内容を十分理解していれば正答を選べるはずなので一概に意地悪問題とも言えない。逆に底意地の悪い問題は一切出ない。

例えばよく出るのが、オンプレミス環境からクラウド環境にデータベースを移行するケースについて問う問題がある。その際の選択肢はこんな感じのことが多い。

・Migration support
・Amazon ADS
・Amazon SMS
・Amazon DMS

AWSではオンプレ環境から移行するのにDatabase Migration Service(DMS)というサービスを用意しているので、正解は4番目になる。

ほぉ~そうなんだ…で終わってはいけない。

ADSやSMSというサービスは何なのかを知っていなければDMSを正答と選べない。さらに言えば”Migration Support”というサービスは存在しないので、この選択肢がひっかけといえばひっかけ。

もう一つ例を。ストレージの特性を問う問題もよく出題される。

例えば、アプリケーションで頻繁にアクセスするデータを保存するのに適したストレージはどれか?みたいな問題。

・S3
・ElasticCache
・RDS
・EBS

3番のRDSはRelational Database Seviceで、そもそもストレージでないので回答から除外できる。その他3つのストレージの特性を知っていないと正答を選べない。(答えは2番のElasticCache)

ちなみに本番の試験では略語は展開されて表記されている。例えばEBSであれば(Elastic Block Storage)と書いてあるので略語をすべて暗記する必要は無い。

しかしUdemyの模擬問題では、学習者に略語の意味を知ることでサービス内容の理解を深めることができるからわざと略語で書いてあるのだと思われる。

従ってこの模擬問題を時間内に解けるようになれば、本番の設問はかなり易しく感じられるようになる。

追加問題(超難易度)はやらなくてOK

難易度的には、試験 = 基本 < 応用 ぐらいの感じなので、追加問題はやらなかった。

基本1~2、応用1~3をすべて90%以上正答できるようにすれば大丈夫だと思う。

クラウドプラクティショナーの上位資格であるソリューションアーキテクト(アソシエイト)を狙っている人は、追加問題も解けるようになったほうがよいと思うが、それはソリューションアーキテクトの試験準備のときにやればよい。忙しい今やらなくてもいい。

それと、AWSの模擬試験(2000円)はやらなかった。

ネットの情報を見る限り、易しめの問題で20問しかないので、だったらその費用でUdemyの模擬問題を購入したほうがカバーできると思ったのと、実際にそうだった。

実際に試験を受けてみて

試験前日に応用1~3を90%以上正答できるようになったレベルで受験した。

実際の試験はCBTで何のことはないが、意外と問題が難しくて最初の10問で少し面食らってしまった。

じっくり問題を読んで、意味がわからないときは英文にして原文で確認したりしていたので時間がかかったが、それでも1時間ぐらいで終了した。

本番のポイントは「消去法」。

模擬問題をすべてやったとしても、問い方が変わると正解を選べないときが出てくる。

そういうときは消去法であり得ない選択肢から消していく。

試験前に渡されたホワイトボードに「A B C D」と書いて、あり得ない答えから斜線で消していく。2つ消せればそれだけで正答率が1/2まで上がるので、当てずっぽうに1/4を選択するよりは全然マシ。

回答を終えてアンケートに答え、祈るようにクリックすると、無事合格していてホッとした。

その日の夜に早速スコアレポートが届いた。

809/1000だったので、悪くはないがそんなに良くも無い(笑)。

合格のためのまとめ

試験のためにやったことをまとめておく。

・勉強期間は1か月
・緑のテキストでAWSの基本サービスを学習(約10日)
・Udemyで模擬問題を購入し、基本1~2、応用1~3をじっくり解く(約10日)
 ※正答だけでなく、なぜそれが正答でないのか?まで考えて解く
・Udemyの疑似問題を全4周して、正答率を90%にする(約10日)
 ※答えを暗記しても意味がないので注意

感覚的にはIT系で資格試験に慣れている(もしくは自信がある)人は1週間でもイケるだろう。

僕のようなポンコツITオジサンは1か月ぐらい見ておいたほうがよい。

ITも試験も初めて、な人は3ヵ月~ぐらい見ておいたほうがいいと思う。受験料も安くないので。

しかしこの新型コロナ感染拡大でAWS Summitもオンライン開催になってしまったので、資格保有者専用ラウンジに行く機会がなくなってしまった(笑)

早く新型コロナが終息することを祈ります。。。

 

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老兵エンジニアの戯言

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