別に損はしていないのだけど、なんかモヤモヤするスタバのポイントプログラムの話。
スターリワードなる謎のポイント
先日、スターバックスアプリを開いたら、”スターリワード”の有効期限が切れる云々…の表示が出ていた。
何のこっちゃ意味が分からなかったので説明を読んでみたらこんな感じ。
何年か前に、とあるビジネスイベントで出展企業の抽選会でスタバのビジネスギフトが当たって、それを使うためにスタバアプリを使っている。
それ以降、知人にスタバのギフトカードをいただいたり、期限切れ間近のANAマイルの行き先が無くてスタバポイントに替えたりと、何かとスタバアプリで支払っているうちにスターリワードが溜まっていたようで、スターリワードの有効期限が切れますよ、というお知らせだった。
で、このスターリワードはスタバで使える”eTicket”に交換できるらしい。
現在溜まっているスターだと700円分のeTicketに交換できるようだ。
このまま失効させるよりは700円分のeTicketをゲットしたほうがいいので、早速eTicketに交換した。(この時、10/5)
すると、eTicketの利用期限は11/1までだという。
意外と利用可能期間は少ないが、そんなものかとその時は思った。
eTicketを使ってみたところ…
仕事が忙しくてスターバックスのことなんかすっかり忘れていたが、10/28ぐらいに「eTicketの有効期限が11/1までですよ」というメールが飛んできた。
おぉ、スタバで700円分のお買い物ができることをすっかり忘れていた。
とは言え、普段スタバではドリップコーヒーのショートか、せいぜいトールラテぐらいしか飲まない。
甘い物がそれほど好みではないので、モンブランとかアップルパイとか無理だ。
なんとかいけそうなのが「あんバターサンド」、350円ぐらいか。
これとドリップコーヒーのショートでちょうど700円ぐらいだろう。
eTicketはお釣りが出ないが、少しショートするぐらいなら構わない。
少しオーバーするなら払えばいい、ぐらいの計算であんバターサンドとドリップコーヒーのショートを注文した。
するとなんの奇跡か、合計金額が「700円」ジャスト!
これはeTicketを使えと言う神のお告げに違いない。
あっさり裏切られる
さっそく、eTicketのQRコードを見せたところ、店員のお姉さんが非情な声で
「お客様、申し訳ございませんが、このeTicketはドリンクにしか使えないんです」
「えっ、そうなの?」
奇跡のような合計700円の会計なのにドリンクにしか使えないとは。
じゃあ、お持ち帰りにして、もう一つドリンクを買うかな、、、と思って聞いてみたら
「すみません、こちらのeTicketはドリンク1つしか利用できないんです」
と言う。
つまり、1つのドリンクで700円まで使えるチケットということのようだ。
僕が固まっていたところ、
「700円のドリンクチケットであれば、ドリップコーヒーであればベンティサイズとか、季節の○○フラペチーノのトールサイズとかですと700円に近くなります」
というではないか。
まずコーヒーをそんなサイズでもらっても飲みきれないし、○○フラペチーノの生クリーム量を見ただけで逆流性食道炎になりそうだ。
うーん困った、しかも僕の後ろには列が伸びているので、少し焦りもある。
「このチケットは明日までお使いになれますので、今日のところは別の手段で決済されるてもよいかもしれません」
と、なんとなく面倒臭い客認定された感じがしたので、
「じゃフードはキャンセルで、ドリンクはトールラテにしてもらえますか」
と、200円強は捨てることにした。すると、
「お釣りは出ませんが、本当によろしいですか?」
と言う。
もういいよ。
なんかスーパーのクーポンの利用条件をクリアするために、欲しくもない物を買わされそうになる感じに似ていてイヤになった。
結局、スターリワードでドリンク1杯無料になったと思えばお得なんだけど、このモヤモヤ感は何なのか。
モヤモヤ感の原因は制約の多いポイントシステムか
確かに、eTicketに交換したときのメールには
と書いてある。
良く読んでいなかった自分が悪いのは確かだ。そこは認める。
しかしだ、飲食店の発行するチケットは、店内で販売しているものに使えると思うのが普通だろう。
ドリンクにしか使えないなら名称を”Beverledge eTicket”とか”ドリンク eTicket”という名称にしてくれれば間違わないのに。
しかも金額ありき(700円)の設定もなんかムカつく。
ドリンク1杯しか使えないなら「ドリンク無料チケット(700円まで)」とすればいいのに、「700円のeTicket」という発行の仕方だと「700円分は自由に使える」と受け取る人も少なくないはずだ。
実際、僕と同じような受け取り方をした人もいるようだ。
なんかモヤモヤするのは、自分が思ったように使えなかったからだけではない。
このポイント制度は、おそらく失効させる人や、700円未満で使用する人がかなり多いのではないか。
巷のスタバブロガーのページを見ると、いかに700円分のチケットをギリギリまで使い倒すか的な、記事が多く、それは裏を返せば700円満額まで使うことの難しさの裏返しである。
企業的にはポイントプログラムを行うことで顧客還元をアピールしつつ、そのポイントが使われなければ使われないほど利益が拡大する。
家電量販店のポイント制度の有効期限は2年だし、航空会社のマイルは有効期限3年だ。
ポイントやマイルを賢く使うユーザがいる反面、失効させる客も少なくない。
失効すればするほど企業側の利益は拡大するのは言うまでもない。
つまりポイントの利用方法にいろいろと制約を設けることは、ポイント失効や切り捨てを増やすことになり、利益を拡大する手っ取り早い方法の一つでもある。
なるほど、景気が悪くなればポイント改悪するのは企業にとっては理にかなってるわけだ。
ということで、スタバであまりよい顧客体験を得られなかった僕は今、Veloceでこれを書いている。
コメント