【解説】ふるさと納税の「控除」が何度聞いてもイマイチわからない!?


ふるさと納税と言えば、地方に納税するだけで返礼品がたくさんもらえてとってもお得!

すでにやってる人からは「なんでこんなお得なことやらないの!?」と言われる始末。

しかし、普段から納税・社会保険関係は全て会社まかせ、確定申告?何それ?な人には急に「控除」だの何だの言われても頭に入らないよね。わかりますわかります。

しかもこれって知ってる人にとっては当たり前のことなんで、あまり何度も聞いていると「この人バカなの?」と思われてしまわないか、ヒヤヒヤしてしまいますよね。

そこで今回は超簡単な「ふるさと納税」のしくみについて解説したいと思います。

あくまでも超初心者向けに簡単に解説しているので、細かいツッコミは勘弁を。

日本はどこに住んでいていも税金は変わらない

まず大前提として、日本国民はどこに居住していても、所得税・住民税は変わらない

厳密に言うと居住自治体が独自に課す環境税とか均等割によって若干税額が変わるんだけど、それでも年額で数百円から2千円程度の違いしかない。

つまり東京に住もうが北海道に住もうが、収入が同じであれば税金はほとんど変わらない

日本は累進課税制度なので、むしろ収入額の多い/少ないのほうが税額に影響する。

ふるさと納税とは、一部の納税先を変えているだけ

で、今回の本題。

「ふるさと納税」とは、本来は居住地の自治体に払う税金のうち、一部の税金を希望する自治体に支払う(寄付)ことができる制度である。

希望する自治体に寄付したお金は、後で確定申告することで本来支払う税額から控除されるので、余計に税金を支払うわけではない。

わかりづらい?もうちょっと簡単に説明しよう。

例えば年間30万円税金を支払わなければならない人が、A自治体に2万円寄付したとする。

確定申告でA自治体に2万円寄付したことを申告すれば、居住している自治体には税金を28万円支払えばよく、トータルで支払う税金はかわらない

※本当はもっと細かい計算が必要だけど、大雑把に説明するとこんな感じ。

言ってみれば「(自分が支払うべき)税金の一部を別の自治体に払う」ということで、この仕組みを使えば自分の出身地や被災地に納税(寄付)を通じて貢献できるわけだ。

しかしそれだけではふるさと納税はここまで話題にならなかっただろう。

ふるさと納税の最大の旨味は「返礼品」にある。

返礼品の旨味

被災地に寄付して復興支援するのもいいし、出身地に寄付して育ててもらったことに感謝するのもいいけど、ふるさと納税の旨味はなんと言っても返礼品だろう。

寄付額に応じて地元の特産品が返礼されるのだが、例えば北海道のとある自治体に1万円寄付するとイクラの醤油漬け(600g)が返礼品としてもらえる。

よく

「イクラの醤油漬け600gが1万円って高くね?」

って勘違いする人がいるが、別にイクラを1万円で買うわけではない。

「1万円を寄付するだけで、イクラの醤油漬け600gがもらえる」

のだ。

イクラの醤油漬け(500g)は通常5~6千円程度で市販されている。

つまり1万円を寄付するだけで、市価5~6千円のイクラの醤油漬けがもらえるわけ。

しかもその1万円の寄付は確定申告すれば課税額から控除されるので、自分が支払うべき税金(の総額)は変わらない。

実質自己負担が2千円

細かいことを言うと、寄付額が控除されるのは「寄付金から2千円を差し引いた金額」である。例えば1万円寄付した場合、2千円を差し引いた8千円が控除される。

そのため、この2千円は実質自己負担金と言われている。

先の例で言えば、1万円寄付して市価6千円の返礼品(イクラ)をもらえるので、6千円 - 2千円 = 4千円のお得となる。

2千円を超える部分は全額、所得税・個人住民税から控除される。

もちろん上限はあるが、年収600万だと大体6万円までは控除できる。つまり6万円まで寄付できるってこと。

控除上限シミュレーション(さとふるのサイトへ)

大体、寄付1万円で返礼品は5千円前後なので、6万円寄付すれば3万円前後の返礼品が手に入る。自己負担金2千円で。

だからみんな「お得」「やらない理由が無い」と言ってるわけだ。

ふるさと納税のまとめ

普段から住宅ローン控除や医療費控除をやっている人は理解が早いと思うが、税務申告は会社まかせで年末調整ぐらいしか知らない人には「寄付が控除」される、というのは少々頭に入りづらいかもしれない。

なので控除ではなく「支払うべき税金の一部を返礼品のある自治体に寄付するだけで返礼品分がお得になる」と考えればわかりやすいだろう。

加熱している自治体の返礼品競争を収めるために、総務省は「返礼品は寄付額の30%を超えないよう」自粛要請を出したこともあって、今後は返礼品も以前よりはショボくなっていくものと思われる。

とは言っても、寄付額の3割がもらえるのなら、今までどおり限度額まで目一杯寄付したほうがお得であることには変わりがない。

ということで今年も返礼品を眺めながらどこに寄付しようか悩むことにしよう(笑)