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芸能人の過剰なへりくだり


最近TVを見ていると、芸能人の過剰なへりくだりにすごい違和感があります。

「先日、○○の舞台に出させていただいて….」

とか

「~させていただいています」

とか

「先日CDを出させていただきまして….」

といった過剰な謙譲語に違和感があるのです。

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一体誰に対してへりくだってるの?

別に芸能人が謙譲語を使うことを否定しているわけじゃないんです。

誰に対して謙って(へりくだって)いるのかわからないところに違和感があるんです。

「先日、○○の舞台に出させていただいて….」と言うのは、舞台監督に対して「ホント、こんなに演技が下手でどうしようもない私を○○先生の作品に抜擢して頂いてありがとうございます~!!」と言いたいからなんでしょうか?

それとも「先日、◎◎の舞台に出演しまして….」と言っちゃうと、それを見ていた舞台監督や関係者が「アノヤロー、小物のくせしやがって”出演しまして”なんていいやがって!!」なんて怒るんでしょうか?んなわけないですよね。

それとも、自分なんかよりもっとキャリアのある俳優に対して謙っているんでしょうか?

まぁ、100歩譲ってお笑い芸人が映画に出たときに「(本業の俳優さんを差し置いて私ごときが)映画に出させていただいて…」というのであればまた解らなくもないのですが、最近は若手から年配の俳優まで過剰に謙ったいいかたをするので、とっても違和感があるんですよ。

誰か指摘してあげればいいのに

ネットに食われて「TV受難の時代」と言われていますが、でもなんだかんだ言ってもTVはまだまだ世間に対する影響力が大きいメディアです。

そんな影響力のあるメディアの中で、芸能人が堂々と自分を卑下して謙っている姿を見ると、それに感化される人は多いと思います。

俳優の仕草がかっこいいからマネをする、モデルの着こなしが素敵だからマネをする、芸人のギャグをマネするなど、良きにつけ悪しきにつけ世間は影響力のある人のマネをするものです。

そのあたりが、ファミレス店員やファーストフード店員の変な謙譲語を話す要因の一つじゃないでしょうか。

例えば、TV局には必ず報道部がありますよね?そういうところが協力してチェックするような体制には出来ないんでしょうかね?

TV局は国民の財産である電波を総務大臣の許可の元に使っているのですから、国民に対して正しい日本語を伝える責務があると思うんですけどね。

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