年に数回、仕事で深圳に行くのだが、その際に必要なのが決済アプリだ。
以前は中国の銀行に口座を持っていないと決済アプリは使えなかったのだが、数年前からクレジットカードと連携できるようになり、短期滞在の外国人にも門戸が拡がった。
今や中国国内ではキャッシュレス決済が99%で現金を出す機会がまずない。
お店だって現金出されるとお釣りを用意していないから嫌がられるくらい、キャッシュレスが浸透している。
2024年に深圳に訪問したときは、難なく使えたアリペイだったが、翌年2025年に訪問したときはアリペイで地下鉄が使えず死にそうになった。
ようやくその原因が判明したので、備忘録代わりに書き留めておく。
きっかけは機種変更
2024年の渡航時
2024年渡航時、私はPixel6aを使っていた。
6aにアリペイアプリをインストールし、アカウントを作成して、SMS認証、パスポート登録で個人認証、決済用クレジットカードを登録した。
その後、深圳の交通系カード「深圳通(ShenZhen Tong)」を登録してQRが出ることを確認して、意気揚々と香港経由で深圳から入国した。
羅湖駅の地下鉄でそのQRコードを読み取らせてゲートが開いたときはなんか嬉しかった。
その後、市内でのタクシー移動や飲食店での支払いは全てアリペイアプリで決済。
そのときは人民元20元ほどしかもっていなかったが、3泊4日の滞在で現金を一度も使うことはなかった。
2025年の渡航時
2025年の5月にPixel9aが発売され、電池持ちが少し悪くなっていたPixel6aから乗り替えることに。
いろんなサイトを見ると「旧スマホでログアウトして、新スマホにアリペイアプリをインストールした後に同じアカウントでログインすれば、設定から履歴は全て引き継がれている」ということなので、特に手間も無く移行できると思っていた。
新スマホ(9a)にアリペイアプリを入れて、ログインして深圳市のTransportを見ると、深圳通カードが紐付けられていない。
「あぁ、アリペイアプリを再インストールしたら現地交通カードは再度紐付けが必要なのかな」と思い、再び深圳通(ShenZhen Tong)を選択してアクティベートを試みた。
しばらくアイコンがグルグル回った後、QRコードが一瞬表示されたので「再度紐付けができた」と思って設定を終了した。(これが後に不幸を呼ぶ)
その年の9月に再び香港経由で深圳に出張したのだが、深圳入国後、いつもの羅湖駅でアリペイを開いてQRコードを出そうとしたところ、全然QRコードが出てこない。
メチャクチャ焦る。
異国の地で、去年難なく出来ていたことが出来ない。
深圳通をアクティベートしようとしてもこのメッセージが出てくる。
いやいや、前回もこの電話番号でアカウント作ってるし、これ以外の電話番号をワシ持ってない…。
30~40分格闘してもQRコードが出せないので諦めて、仕方なく券売機に現金20元をツッコんで2元のトークンを購入。
いつもの宿がある国貿に向かった。一駅なので歩いても行けるのだが、小雨が降っていたのと移動で疲れていたので地下鉄で向かうことにした。
地下鉄以外はOK
とは言っても、地下鉄以外の支払いはOKである。
支払い用の6桁の暗証番号があれば、タクシーやお店での支払いは問題ない。
ただバス・地下鉄用のQRコードが出ない。
なので最悪、地下鉄の駅でアリペイアプリでトークンを買えばいいのだが、一々調べて買うのが面倒臭い。
2日目ぐらいに「そういえば念のためにWeChat Payも登録していたな」と思い出し、PCで解説サイトを見ながら設定したところ、WeChat Payで交通系QRコードが出るようになった。
翌日はWeChatのQRコードで乗ってみたところ、読み取り精度が悪いのか何度か操作してようやくゲートオープン!
これでなんとかなるかも、と思ったけど、なんかゲートでの読取りがよろしくない。
7~8回繰り返してようやくゲートが空く始末である。
原因は二重にアカウントが作成されていた
トークン買ったり、タクシー乗ったりとなんとか出張の日程をこなして帰国したが、アリペイの交通系カード登録問題は残っている。
帰国してから、再びアリペイアプリで深圳通(ShenZhen Tong)の設定を見てみたところ、紐付けされていないことがわかった。
再び深圳通を選んで”Agree and obtain card”をタップしたところ、「このカードは+81-(電話番号)に既に紐付けられてるよ」と表示される。
意味がわからん。
この電話番号は私の番号である。
と思うのだが、なんどアクティベートしようとしても同じ結果である。
中国人のDくんに聞いてみる
以前の部下だった中国人のDくんに聞いてみることに。
とお願いしたら、快く引き受けてくれた。
昼食取りながら見てもらったが、Dくんにもわからないようだ。
まぁ、ひさしぶりにDくんに会えたからいいか、と昼飯代払いながら次の手を考える。
意を決してサポートに連絡してみる
アリペイアプリからカスタマーサポートのページを見つけ、そこから連絡してみる。
最初はAIが応答するが、”Agent, please”,”Human”と打ち続けていたら、人間らしき返答が帰ってきた。
そこで英語で、困っていることを伝えたところ、
というではないか。
数分したら、先方から
とのこと。
いやいやいやいや、アリペイのアカウントなんて1つしか作っていない。
というか、電話番号と紐付けられるんだからアカウントは一つだろ。。。と思ったらパッカーンと閃いた。
どういうことかというと、
・新スマホ:+81-90-xxxx-xxxxでログインしたつもりが新アカウント作成
ということではないかと推測。
サポートに上記を聞いたところ、どうやらその通りで、新スマホでアカウントにログインしたつもりが新アカウントを作っていたのであった。
アカウント引き継いでいるはずなのに「パスポート情報入れろ」とか「クレジットカード登録しろ」とか言うのはなぜ?とは思っていた。
しかしそこに深く疑問を持たなかったのは、どちらの場合でもSMS認証できていたからだ。
090-xxxx-xxxxでも90-xxxx-xxxxでも、どちらもSMSは届く。
SMSが届くということは電話番号は同じである。電話番号が同じであるということは同一アカウントである、と思っていたのだ。
罠だろ、これ。
だったら+81の後に電話番号を入れる際に、先頭に0が付いていたらエラーを表示するか、0抜きに統一すべきだろう。
SMSは0が合っても自動的に除いて送信するのでどちらも届くのだ。
結局、サポートに古いアカウント(090-xxxx-xxxx)を削除してもらうことでなんとか解決に漕ぎ着けた。
<注意>
設定がうまくいかないからといってアリペイアカウントを削除してしまうと、二度とその電話番号でアカウント作成ができなくなるので注意。多分復活させるにはサポートに連絡していろいろ交渉しなければならないだろう。
アリペイは主に中国人向けのサービスではあるが、最近は外国人も中国訪問時に必須なので、英語でのサポートは比較的スムーズだった。
というか、かなりフレンドリーだったし、こちらが不安にならないよういろいろと言葉を掛けてくれて、終わってみれば満足度高かった。
英語が出来ないと正直厳しいが、ChatGPTやGeminiアプリを開いて、向こうからのチャットを生成AIに貼り付けて回答案を英文で作ってもらえば、英語が出来ない人でも問合せできると思う。
アリペイアカウントのまとめ
ということで、アリペイにアカウントを作るときは
に注意してほしい。
実は深圳通を復活するまでにはもう一山あったのだが、それは次回に書く。




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