サイドゴアブーツが欲しくていろいろ物色していたのだが、最近はスーツを着る機会がめっきり減ってしまったので、カジュアルで使いまわせるサイドゴアブーツを物色。
なんか丁度いいのがないなぁと思っていたら…あるじゃないですか、ドクターマーチンが。
ドクターマーチンって10ホールの編み上げブーツのイメージが強くてなんとなく避けていたけど、改めてみるとこの爪先のラウンド形状がワークブーツっぽくて妙に惹かれる。
しかしドクターマーチンのサイドゴアって正規品だと25,000円。結構なお値段。
いろいろ物色していくと中にはメチャクチャ安いものも散見されるがどうも並行輸入モノらしい。Amazonや楽天のレビューを見ると偽物も多いようだ。
かと言って同じショップの同じレビューでは「正規品と変わらない」「買って良かった!」というレビューのほうが圧倒的に多い。一体どっちが本当なのだろうか?
ということで実際に買ってみる
そもそも同じショップで扱う商品の中に偽物と本物が交じることなんてあるのかな?という疑問も湧いてくる。
偽物が混じっていて顧客に返品食らったら普通は仕入元に確認するだろうし、そんなショップがAmazonや楽天で営業を続けていけるとも考えづらい。
偽物を販売しているお店を放置していたら楽天のイメージが損なわれる。だから楽天側としては全力で対処するはずである。
ショップレビューで「偽物だ!」と言ってる人も返品は受け付けてもらっているようなので、楽天で一番安いショップで並行輸入品を購入してみることにした。最悪、ニセモノだったとしても楽天で補償してくれるので、泣き寝入りするリスクは少ないだろう。
ドクターマーチンのブーツはハーフサイズ(0.5cm刻み)が無く、1cm刻みなのでサイズ選びがちょっと難しい。
僕の足は直接測ると25.5cmの幅広(2Eぐらい)で、レッドウイングだと7 1/2のD、スニーカーだと大体26.0~26.5cmを履いている。
マーチンのブーツは履いてる内に少し伸びるらしいので、レビューを信じてUK7(26.0cm)を楽天の最安値のLTD onlineという輸入靴専門店で注文。
税込9,800円って激安すぎない?しかも500円引きのクーポン使うと実質9,300円ですよ。
しかも送料無料って大丈夫なの?午前中に注文すると、午後に発送して関東であれば翌日配送らしいので明日には届く…はず。
届いたチェルシーブーツ2976
箱は普通。コピー品はフォントが中華風味とのことだが、この外装箱にはそんな感じはない。
早速開けてみる。通販で一番楽しい瞬間。
梱包紙も正規品と変わらない。
思ったよりも革ががっしりしている。スムースレザーというらしい。ちなみにMade in China。
ソールの格子模様が斜めになっていないのは偽物!というネット上の情報もあるが、ドクターマーチン・エアウェアジャパンのウェブサイトで見るとソールは格子模様は上の画像と一緒だ。
ネットでは「中国製は偽物」なんて言い切ってるサイトもある。しかしドクターマーチンは2003年から製造工場をタイ、ベトナム、中国に移管しているので「中国製だから偽物」ということではない。
多分、そのときの生産所要数とバックオーダーの兼ね合いで最適な工場で作っているのだろう。
早速履いてみる
履口が狭くて足が入らないので、後ろのテープをひっぱりながら足を押し込んでなんとか入った。
UK7(26.0cm)でも爪先は余裕。かなり捨て寸がとってある。
横幅も意外と大丈夫。2Eなので小指の横が当たるのは多少覚悟していたが、足の形が出るほど当たらない。
ちょっとキツいのは内側くるぶしの下の骨が出ているところが、サイドのゴムと革の縫い目のところに少し当たるようだ。
履きこなしていくうちにこの当たるところが馴染んでいくかどうか…ブーツの履き慣らしは足の修行である。
追記(3週間後)
週4日履いて3週間経過してみると、気がつけばいつも履いてるぐらいすっかり足に馴染んでしまった。
固かった履口も、片手でテープをもって足を入れれば簡単に入るように。
このスムースレザーという革は最初は固いが、履いていくうちにすぐに柔らかくなるので、固いからといってオイル塗ったりする必要は無いと思う。
というかこの革は表面にオイル塗ってもほとんど浸透しないので、革を柔らかくするとか伸ばす意味でオイルを塗るのは無意味だろう。
しかしこんなに足馴染みがいいとは思わなかった。
まとめ
僕は真贋を見極めるほどドクターマーチンに詳しい訳ではないが、今回購入したモノは偽物とは言い難く本物と見て間違いないと思う。並行輸入品なので安く提供できるのだろう。
履き始めて5~6回ぐらいで、くるぶし下の骨の当たりが薄らいできて大分馴染んできた感じがする。なんというか、履き始めは当たるのだが5分もすると違和感が無くなってくる。
固かった革も大分馴染んできて今では靴に噛まれる感じも無くなってきたし、狭かった履口も今ではスルっと足が入るようになった。レッドウイングに比べるとかなり簡単に履き慣れた。
一旦足に馴染んでしまうとこのバウンシングソールが気持ちよくて、気がつけば毎日履いている。キレイ目系のサイドゴアブーツに比べてワーク臭が強いので、カジュアルな服装だったら大抵合うので使い勝手がいい。
このドクターマーチンのサイドゴアは、長さ方向(つま先方向)で余裕があれば、サイドは多少窮屈でも履き慣らせると思うので、僕は大きめサイズにインナーソールで調整するよりは、キツ目を履きこなしたほうが好きかな。
このあたりは個人の足の形と好みによるので難しいところではある。
どうしても偽物やフィッティングが気になる人は正規代理店で購入するのが確実だ。店員さんの手厚いサポートやサイズを替えたフィッティングを納得するまで出来るのは店頭販売の強みである。
ある程度のリスクを許容出来る人は、レビューやこのブログのサイズ感を参考に通販で購入してもいいかもしれない。
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