今メインで使っているレザージャケットがこれ。
バズリクソンズのA-2。ラフウェアモデル。
オイルを入れたのも2年前ぐらいで、梅雨~夏にジャケットがカビないよう注意するぐらいでほとんど何も手入れしていない。
もう少しかさついたらオイルアップしようと思っているが、割と普段から着用してるので人間の脂が自然と付着するせいか今のところ大丈夫っぽい。
僕はバイクに乗るときも最近はこのA-2を使っている。
以前はHYODのバイク用のレザージャケットも持っていたが、あまり使わなくなったのでヤフオクで処分してしまった。
と言うのも、この歳になると目を吊り上げてガリガリ峠道を攻めることもしなくなったので、なんかバイク専用のレザージャケットを持て余すようになったのだ。
それに以前はバイクに乗ること自体が目的だったが、今では目的地に移動する手段の一つとして考えるようになってしまったことも大きい。年取ったのかも。
で、バズリクソンズのA-2を街着とバイク用で兼用するようになったのと、真冬に着るにはちょっと寒いんでどうにかしたいなって話。
A-2は「サマーフライトジャケット」なので冬は寒い
ご存知のようにA-2は昔の「サマーフライトジャケット」なので、裏地にはキルティングも何も入っていない。
アウターの馬革の下は裏地一枚だけなので、真冬に着るにはちょっと寒いのだ。
「だったら着込めばいいじゃん」と思うなかれ。
A-2はタイトに着るのがカッコイイのであって、だぶっとオーバーサイズで着るとマッカーサーのようになってしまう。
ジャストサイズのA-2だと中にせいぜいスウェットシャツ1枚着るぐらいが関の山。セーターなんかまず無理。
だから大方の人は真冬にA-2は着られないと嘆く。僕もそうだった。
インナーダウンがあった
真冬でもバイクに乗るヤツのために、各社インナーダウンをラインナップしているが、いかんせん高い。
HYODのインナーダウンは作りもいいしモノもいいのだが2万円以上する。ベストタイプ(袖なし)でも19,800円だ。
そこで我らがユニクロの出番である。
一昨年ぐらいからユニクロはコートやジャケットの下に着るインナーベストを提案している。
見た感じ裾も長くないのでA-2のインナーとしてちょうど良さそうである。
しかも価格も3,990円とリーズナブルなので早速購入してみた。
今期のインナーベストは襟を丸首からV字に、裾をラウンドカットにして大分スッキリしている。
単体で着てみるとまるでイノシシ撃ちに行く猟師みたいだが、単体で着こなすことは無いので。
上が着用する前で、下がインナーベストを着用してA-2を羽織ったところ。
ファスナーをみぞおちまで開けるとインナーダウンのV字がチラ見えする程度で違和感が無い。
インナーベストを買ったときは、これダウンが入ってるの?と思うぐらいにペラペラだったのだが、こうしてアウターを着てみると薄い理由がよくわかる。
恐らくアウターとしてのダウンベストのようにダウンを封入してしまうと、コートやジャケットを着たときにパンパンに着膨れしてしまうのだろう。
ジャストサイズのジャケットやコートの下にも着られるように、相当試行錯誤した羽毛量だと思う。
撮影した日は、日中の最高気温が8℃、朝夕で場所にもよるが1~5℃前後の寒い日(東京)で、正直A-2日和では無かったが、このインナーベストのおかげで暖かかった。
電車の中ではむしろ暑くて、A-2のファスナーとインナーベストのスナップボタンを全開にしたぐらい。
ただし真冬で風がある日は首回りが寒くなる。
A-2にマフラーを合わせるのはかなり難易度が高いので、僕はネックウォーマーで首回りをカバーしている。
バイク乗りには春先~GWのお供として
バイク乗りにとってこのインナーベストが本領を発揮するのは春先からゴールデンウィークだろう。もしかすると初夏ぐらいまで使うかもしれない。
というのも、日中の最高気温が15~20℃近くの日でも、バイクで出かけると体感温度は5~10℃、場所によっては15℃近く下がるときがあるからだ。
例えば、ゴールデンウィークに出かける場合。
日中の温度が20℃を超えて太陽が出ていると、たとえA-2+スウェットシャツでも暑い。
5月は真夏に比べて空気が乾燥しているため直射日光も強く、太陽に当たる部分がどんどん暑くなる。
この季節の「暑い」のはフロントのファスナーを少し下げて外気を取り込めば温度調節は簡単だが、太陽が雲に隠れると途端に体感温度が下がる。
暑いのは外気の取り入れ方でなんとかなるが、寒いのだけはどうにもならない。
しかもいくら太陽が出ていても、例えば東富士五湖道路の籠坂トンネルあたりは春先でもかなり寒かったりする。
要するにこの時期のバイクに乗るのは温度調整が大変なのだ。
そこでこのインナーダウンが活躍する。
僕の感覚では、日中の最高気温が夏日(25℃)にかかりそうなときはA-2+スウェットシャツ、20℃前後のときはそれにインナーダウンを着込んで出発する。
一応、最高気温が20℃を超える予報でもインナーベストは持っていく。
スタッフバッグに入れるとこんな感じ。
大きさがわかり辛いと思って、手元にあったシャーペンと消しゴムを並べてみた。
これでも小さいけど潰せばもっと小さくなる。便利過ぎるぞインナーダウン。
まとめ
正直使ってみるまでは「こんなにペラペラでどうなの?」と疑心暗鬼だったが、使ってみればこれほどA-2に向いてるインナーは無いんじゃないかと思うほど。
インナーダウンのいいところは、キツイところはきちっと潰れてくれて、緩いところはダウンが膨らんで空気の層をしっかり作ってくれるところである。
着膨れ感を最小限に抑えて保温層を作ってくれる。
巷では真冬のA-2コーデとして、A-2の上にN-3B羽織ったり、アウターにベストを合わせる着こなしが紹介されているけど、やっぱり僕は外から見てA-2の革の表情が見えているのが好きなので、インナーダウンで体温調節するのがベストだと思う。
南関東の真冬であればA-2+ダウンベストで全然OK。
それより北(というか東京より寒い地域)の人は、ベストじゃなくて袖があるスリーブタイプでもいいかも知れない。
今期は買わなかったけど、真冬のバイク用に来期はロングスリーブタイプのインナーダウンを買うつもり。確か4,980円ぐらいだったと思う。
ただ、雪国や寒い地方って建物の中が異様に暖か過ぎて、そのせいか地元の人ほど薄着だったりする。
その辺りは自分の体質(寒さに強い/弱い)や使い方に応じてベストにするかロングスリーブにするか検討して欲しい。
ということで、真冬でもA-2のシルエットを見せつつ着用したい人の参考になると幸いです。
コメント
大変参考になりました!!!
自分もA2やライダースが好きなんですが
身長の割に筋肉質の為、寒すぎる日は諦めてました!!
まさかインナーダウンを使って、ここまで暖かいと思いませんでした!
これからも色々と参考にさせてください!
大さん
コメントありがとうございます!
最近ユニクロから出ているインナーダウンは襟が無いのでA2やライダースを着たときでも見た目がスッキリしますよね。
今季はロングスリーブのインナーダウンを購入したので、街着で使うときはベスト、バイクに乗るときはロングスリーブを下に着ています。
今後共、当ブログをご贔屓くださいませ。