持ち運びに便利過ぎるUSB PD充電器 CIO NOVA Port SLIM 67W

最近のノートPCはUSB給電が当たり前で、黒い羊羹のようなACアダプタは使われなくなってきている。

とは言え、USB PD(Power Delivery)対応の充電器はそこそこ大きい。

僕が使っているUSB充電器も300gほどの質量がある。中々の存在感。

重さもさることながら、結構な厚みもあってガジェットポーチの中で主張するのが気になっていた。

CIO Nova Port SLIM DUO(67W)を買ってみた

最近はパワーデバイスのGaN化が進んで、ACアダプタの小型化が進んでいる。

GaN(窒化ガリウム)とはパワートランジスタで使われる化合物半導体で、従来のシリコン(Si)よりも小型できるために近年急速に採用が進んでいる。

詳細な説明は割愛するが、要するにGaNを使ったパワートランジスタを採用しているUSB電源アダプタは、従来のものより小型に出来る。

“GaN”という記号から電気、IT業界では「ギャン」と呼ばれたりする。

ANKERやエレコムからGaNを採用したUSB PD製品が出ているのは知っていたが、価格がそれなりにするので躊躇していた。

しかし先日、USB電源を忘れて出張に出てしまい、出張先のヨドバシでUSB PD電源アダプタを買うハメになってしまった。

どうせ買うならGaN採用で小型のものを、、と物色していたら、僕の悩みを解決するちょうどいい製品があるではないか。

小さくて薄型で、しかも重さがなんと95g(!)と、ガジェットポーチでの収まりも良さそう。

5,980円はちょっと高いが、背に腹は代えられない。午後の打合せまでにノートPCの電源が持たないのだ。

覚悟を決めてレジに行ったところ、黒は5,980円ですがホワイトは今なら3,200円でお出しできます、という。

Amazonのプライムセール期間に対抗しているのか知らないが、ほぼ半額なら色なんかどうでもいい(笑)。

さらにヨドバシポイントが2000ポイントほどあったので、この日は1,200円でGaN採用のUSB PD電源アダプタを入手した。

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このCIO MOVA Port SLIMは67W出力をうたっているものの、それは1ポート使用時であり、2ポート同時に充電する場合は30W + 30Wに振り分けられる。

なのでノートPCに充電する場合は1ポート接続にしないと充電できない。

…という制約はあるが、やはりこのサイズと重さは正義だ。

充電中は予想通りかなりの発熱で、素手で触り続けるのは厳しいぐらいに発熱する。

GaNは温度特性もいいのでさほど気にしなくてもいいかもしれないが、他の部品への影響はどうだろうか。

外出にはこれ1つと、USBケーブル2本あればほぼ大丈夫そうだ。

GaNを採用しているUSB PD電源アダプタを比較してみた。

有名どころのエレコム、ANKERと今回購入したCIOの仕様を並べてみる。

ANKERのNANO IIはかなりコンパクトで以前までは購入候補の一つだったが、エレコムのUSB PD(65W)は第二世代のGaNで更に小型化しており、現時点ではANKERより小さい。

しかもエレコムは重さ98gと100gを切っている上に、価格も2,990円とかなり値頃。

ANKER NANO II、エレコムは共にキューブ型で、ガジェットポーチの中でも収まりがあまりよくない。

特にANKER NANO IIは重さも結構ずっしりしている。(145g)

それに比べるとNova Port SLIM DUOは板状というかカード型に近いので収まりがいいのと、重さも95gでかなり軽量。

キューブ型とカード型で好みは分かれると思うが、バックパックにいれることを考えるとこの板型はかなり便利だ。

価格優先で形状をあまり気にしないのであればエレコム、持ち運びやバッグ収納を考えるとCIO Nova Port SLIM DUOかな。

個人的には、今一番使いやすいUSB電源アダプタではないかと思う。

なんと言ってもノートPCを充電できるMAX 67W出力の能力を持ちながら、重さが95gと、100gを下回るのは素晴らしい。

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ACコンセントの形状によっては差し込みづらいところはあるが、そういうときは1個口の延長コードがあれば解決できる。

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このサンワのTAP-EX21001はコード長10cmなので、他のACアダプタに干渉してしまうときでもAC口を引き出すことができる。これもガジェットポーチに入れておけば、出張先でも安心だ。