僕は仕事上、外出時にはノートPCが必要。
一応、国内最軽量(798g)と謳っている富士通のモバイル用PCを使っているけど、それでもブリーフケースに入れるとそこそこの重さになる。
ブリーフケースが600gだとして、モバイルPCが約1kg、ノートや書類で200~300gぐらい、それに折りたたみ傘やスマホ、モバイルバッテリーなどを入れると3kg程度はすぐに超える。
3kgを超えるブリーフケースを手に持って歩くのは、おっさんエンジニアには結構堪える。いや最近の若者でも常に持っていると疲れるだろう。
そうなるとTUMIやBriefingのようなショルダーストラップ付きのブリーフケースを、と考えてみるが、街で見るショルダーストラップを背負っているビジネスマンを見ると、入れているモノが多すぎるのかどこかくたびれた感じが否めない。
最近街を見ると、バックパックを背負って通勤しているビジネスマンが以前に比べてかなり増えたように感じる。
以前は「スーツやジャケットにリュックサックってなんか合わなくね?」と思っていたが、最近は普通に営業さんもバックパックで来る人も多くて、以前感じていた違和感もすっかり薄まった感じがする。
ということで、今更ショルダーストラップ付きのブリーフケースを買うよりは、一度バックパックを試してみようと思って検討することに。
エンジニアらしく要件を定義してみる(笑)
ここではリュックサックと言わずに「バックパック」で用語を統一する。なぜなら海外出張したときに”リュックサック”が通じずに恥ずかしい想いをしたから。リュックサックはドイツ語なんだよね。そら通じんわ(笑
僕が必要とする要件は、
・A4のカタログ、書類を潰さずに入れられる大きさがあること
・1泊程度の着替えが収納できること
・キャリーバッグのハンドルに取り付けられること
・外装が撥水加工、もしくは簡易防水
・色はブラック
・デザインがアウトドア系でないこと
といった感じ。
最後の項目を除けばアウトドア系ブランドのバックパックでもイケそうだけど、僕的にはスーツにアウトドア系のバックパックはちょっと抵抗がある。
候補を3つに絞る
上の観点で見ると、候補に上がったのが
・Modernist Look
・MARK RYDEN
の3つ。
まずInceseはAppleの公式周辺機器として認定されているバッグだけあって、デザインもかなりイケている。しかし容量が今一歩足りなくて1泊出張には心細い。容量を上げれば値段も2万円近くになる。
次にModernist Look。最近InstagramやFacebook内の広告でよく目にするので気になっていた。見た目がスッキリしている割には機能も多く、容量も僕の要件を満たしている。価格も1万円弱と悪くない。但し直販サイトでの販売のみ。
MARK RYDENはAmazonで販売されており、デザインはほぼModernist Lookをコピー踏襲している。細部は異なるようだが、ほぼ同じ機能で価格はModernist Lookの半額以下(4,000円)である。しかしMARK RYDENのカラーバリエーションである”BLACK”は黒というよりダークグレーに近いというレビューや、製造工場の問題なのかタバコ臭がひどい個体があるというレビューも見かける。
タバコ臭はAmazonなので返品・交換対応してもらえるだろうからさほど心配ではないが、色味はちょっと気になるので、今回はModernist Lookを購入することにした。
詐欺サイト回避のために普段は直販サイトから購入することはあまり無いのだが、ドメイン名をチェックして公式サイトであることが確認できたのでpaypalで購入した。
注文して4日後にModernist Lookが到着
注文するとほどなくして追跡番号がメールで届く。中国の東莞(ドンガン)から送られてくるようだ。
東莞は香港の北にある深セン経済特区のさらに北にある工業都市で、日本のメーカーの製造工場もたくさんある。このあたりで作られている有名アウトドアブランドの製品も多い。
注文して4日後に到着。
やっぱりバックパックは楽
まず驚いたのは「バックパック、メチャクチャ楽!」である。
この製品がいいかどうかの前に「荷物をバックパックに入れるとなんと楽なことか!」という、極めてベーシックな事実を思い知らされた(笑
多分、肩こりに悩んでいる中年世代の方でブリーフケースを使っている人は、一度バックパックを使うとブリーフケースに戻れないんじゃないか、と思うぐらいに楽なのである。
ということで、この「バックパックが楽」というのはModernist Lookが優れているというよりはパックパック全体の話。
背負い心地がいい
で、このModernist Lookを見ると、背中に当たる部分に低反発素材+メッシュパッドで背中の負担を分散させているし、腰の部分にも同様の加工が施されているので、フィット感が抜群である。
ちょうど肩甲骨の部分にパッドが当たるように設計されているので、昔の若者のようにストラップ長めに背負うとパッドの意味が無い。
バックパックがお尻にまでかかるぐらいストラップを伸ばすのは腰パン並に古くさいので、このバッグはストラップの長さをジャスト~ちょい長めぐらいにするのがベストだと思う。
意外と容量が多い
メインコンパートメントのファスナーを全開にしてみたところ。意外と空間が広い。
ノートPCは緩衝パッド付きなので安心だし、更にタブレットも入れられるよう仕切りが付いている。
下は富士通のA4モバイルノートとノートを入れてみたところ。
折り畳み傘とA4のカタログを入れてみたところ。
この折り畳み傘は無印良品のちょっと大きめの折り畳み傘だけど、それを立てても十分入る。
この横に1泊程度の着替え(シャツ、下着)であれば十分入りそう。
外側のポケット用ファスナーのデザインが秀逸
僕が気に入ったのがこのポケット用のファスナーのデザイン。
ファスナー自体が隠れるよう「隠しファスナー」になっている。一見、ポケットがあるのかわからない。
ファスナーを閉じてしまえば横一直線の縫込みに見えるデザインで、このラインが見えることで直線的なデザインなのに柔らかさが出る。
またメインコンパートメントのファスナータブも大きくて、手袋をしたままでも十分扱えそうだ。
意図したのかどうかはわからないが、ファスナーのタブの穴が割と大きいので、こんな感じにミニロックを付けることもできる。
基本的にPC入れたままバックパックを放置することはあまり無いけど、コーヒーショップなどでナプキンを取りに行ったり追加注文するときにちょっとだけ席を離れることはまれにあるので、こういった使い方が出来るのは便利。
同種の廉価版「MARK RYDEN」は、このファスナータブの穴が小さいので、市販のミニロックだとツルが通らない可能性が高い。
キャリーバッグのハンドルに取り付けられる”ラゲッジサポートベルト”
こういったバックパックはキャリーバッグのハンドルに取り付けられるものは意外と少ない。
アウトドア系のバッグパックではまず対応品は無いが、こういったビジカジ向けのバッグはそのへんがよく考えられている。
RIMOWA サルサに取り付けてみた。ハンドル幅(約18cm)とバッグ側のサポートベルトの幅がちょうど同じぐらいなので、ハンドルの継ぎ目を通過させるときにちょっとキツかった。
「キツい」とは言ってもスルっと入らないというだけで、バックパックを左右にこじれば難なく通るのでそれほど大きな問題ではない。
ショルダーストラップを反対側にひっくり返してあげれば、キャリーバッグを引き回すときにもショルダーストラップが邪魔にならない。
もっとも、キャリーバッグを持って歩くときはバックパックは背負うので、ラゲッジサポートは空港で待っているときや電車に乗っているときにキャリーバッグのハンドルにひっかける使い方がメインだろう。
両サイドからアクセスできるポケットとドリンクホルダ
両サイドからアクセスできるポケットがついており、これも何気に便利なポイント。
ただ、このポケットにモノを入れすぎると、その分メインの荷室に荷物が入らなくなるので注意。
両サイド下のポケットは500mlのペットボトル程度は収納可能であるが、荷物がパンパンに入っているとペットボトルが入れづらい。
USBポート下のポケットにスマホを入れれば充電しながらも必要なときはすぐに取り出せる。
外出先で充電が必要になるほどのヘビーユーザーじゃないので、USBポートのお世話になることはあまりないかも。
別売のレインカバーはあると便利
天候が悪いからと言って外出予定を替えにくいので、以前までは大型のゴミ袋をブリーフケースに忍ばせておいて、大雨のときに使っていた。
Modernist Lookは撥水加工されてはいるものの防水ではない。
最近はゲリラ豪雨もちょくちょくあって、年に数回は靴までびしょ濡れになるときがあることを考えると、今回レインカバーも同時に購入してみた。
同時購入なので699円。付けるとこんな感じ。
PCが濡れると泣くに泣けないので、保険代わりにバッグに入れておく。
気になったポイント
外側ポケットとメインコンパートメント容積の関係
当然といえばそうなのだが、外側ポケットに物を入れすぎるとその分メインコンパートメント容量が食われてしまう。
例えば、サイドファスナーから財布とかタオルなどの厚めのものを入れると、その分内側に膨らみが出てしまう。
そのため、メインコンパートメントの容積を最大に使いたい場合は、外側ポケットにあまり厚みのあるものを入れないほうがよい。
これはサイドのホルダーポケットも同じ。
メインコンパートメントにパンパンに荷物を入れてしまうと、サイドポケットにペットボトルが入らなくなる。
サイドポケットをゴム素材でシャーリング加工にすればいいのだろうけど、そうするとデザイン的に見栄えが悪くなるんだろうな。
まぁ僕としてはドリンク用ホルダは必須機能ではないのでさほど気にはならないかな。
ファスナー全開時の穴問題?
メインコンパートメントのファスナーを全開にすると、マチの部分とファスナー部の間に隙間ができる。
「この隙間から小物が落ちるかもしれないのでマイナスポイント」としているブログもあるが、このマチは構造上仕方がないもので、逆にこの隙間を作らずに縫製するとファスナーの端がとてつもなく使いづらくなる。
そもそもこのファスナーを全開にするときはバッグを立てるか、寝かしているかのどちらかであり、この隙間からモノが落ちることは考えづらい。
なので、この隙間は全く気にしなくていいポイントだと思う。
Modernist Lookのまとめ
全体的によく考えて作られており、1万円のバックパックにしては非常によく出来ていると思う。
品質的にも縫製が粗いとか甘い作りが目立つといったことはなくコストパフォーマンスが高い。
ほどよく服装に溶け込むデザインで、特に女子ウケがいいのには驚いた。社内の女子と大手メーカーの受付嬢にメーカーまで聞かれるとは思わなかったからね。
今は”Modernist MAX II”という新しいモデルも発売されているので、どちらが良いかは好みだと思う。
オーセンティックなデザインが好きな人はLook、もう少し踏み込んだ近未来的なデザインが好きな人はMAX II、かな。
到着して1週間ほど使ってみたけど、多分もうブリーフケースには戻れないと思う(笑
そう感じさせてくれるぐらい快適なので、重いブリーフケースに疲れた人には超オススメです。
コメント
注文番号ML-192044(11月10,2019)について
商品の到着はいつでしょうか。
詳細をお知らせください。
CRの料金は既に決済されています。
清地 さん
コメントありがとうございます。
あいにく当サイトは販売サイトではありませんので、ご購入された販売サイトにご確認ください。(当サイトは、本ページで紹介している商品の販売会社、販売サイトとは一切関係ありません)
よろしくお願いします。