Zenfone3(ZE520KL)を1週間使ってみた(1)の続きです。
指紋センサーの認識が速い!
iPhone5sからZenfone5に変えたときに、一番名残惜しかった機能がこの指紋センサーでした。
それがわずか2年で廉価機にまで搭載されるようになったのですから、技術の進歩は目覚しいです。
このカメラレンズの下にあるのが指紋認識センサーで、人差し指を登録しておけばスリープ状態から一瞬で復帰できます。
もうパターン認識には戻れません。
Zenfone3用ケース&フィルム
以前、Zenfone5で使っていたケースがこれです。
確かバッファロー社製のポリカーボネートケースだったと思いますが、これが成型の精度がイマイチで、カチっとはまらないのです。
装着状態でジーンズの尻ポケットに入れて駅の階段を登ると、本体とケースがズレるのです。どうしても”コ”の字型のケースだと仕方ないのかもしれません。
ケースを外してみたら、端の部分にひび割れが出来ていました。
割れるほどの衝撃で落とした記憶が無いので、落とした衝撃で割れたのか、日常使用による応力で割れたのかは不明です。
そうこともあって、今回は全周覆うカバータイプのものを買ってみました。
Zenfone3からは表面ガラスが2.5Dの立体ガラスになったので、液晶面全体を覆うフィルムだと端が浮いてしまいます。
端が浮かないフィルムも発売されていますが、レビューを見ると軒並み評価が低いので、今回は端から数ミリオフセットしているラスタバナナのノングレアタイプのフィルムを買ってみました。
Zenfone3用ケース Rayoutハイブリッドケース
まずはRayoutのハイブリッドケースの感想から。
こういう透明ケースは、バッファローのポリカケースのイメージがあったのでさほど期待はしていなかったのですが、今回買ったこのRayoutのハイブリッドケースは、成型精度が非常に良くてスマホに隙間なくフィットします。
平面部はポリカーボネート、側面部はTPU素材なので、手に持つと側面部が吸い付く感じです。
スマホケースは大体値段に比例して精度もそれなり、というのが普通ですが、このケースは千円ちょっとでこの精度は素晴らしいの一言です。装着状態で浮きや隙間が全くありません。
しかも、ケースの表側のフチが少し出っ張って液晶面を保護するのは保護ケースとしては当然の機能ですが、裏面も同様にフチが出ているので、本体から出ているカメラレンズも保護するようになっています。
Zenfone3は、ケース未装着状態で机に置くと、カメラレンズの出っ張りで多少ガタつきます。
机に置いたまま操作することはあまり無いので許容範囲内といえばそうですが、このRayoutのケースを装着することで机などに置いた時でもカメラレンズが保護されてピッタリ平面になります。気持ちがいいです。
ケース装着状態だと、上の画像のようにフラットになります。
一つ心配しているのは、こういうTPUやシリコンのような半透明の素材は使用していくうちに黄ばんでくるところ。
TPU素材を使うのは今回が初めてなのでどうなるかわかりませんが、黄ばんでも漂白剤で元に戻せるような話も聞きますので、ケースが黄ばんできたら実験がてらやってみようかと思います。
Zenfone3用保護フィルム ラスタバナナ ノングレアタイプ
このフィルムは可も不可もなくと言ったところ。
端から数ミリオフセットされて2.5Dのラウンド面にかからないようなサイズになっています。
液晶の発光部ギリギリでカットされているので、使用している分にはあまり気になりません。
貼るときも、USBケーブルとフィルム台紙を固定して貼るので、不器用な自分でも簡単に貼れました。
現状、フィルムには特に不満が無いのでしばらくこのまま使ってみます。
しばらくしたら、ラウンドしている端まで保護するフィルムを試してみようと思います。端までプロテクトしたフィルムが保護ケースと干渉しなければいいのですが。
技術適合申請の話
Zenfone3 RAM 3GB/ROM 32GBの日本発売価格が39,800円の理由が、技適費用や日本でのサービス費用とのことでしたが、それにしては高い。
僕は昔、特定小電力無線の開発をやっていたことがあって、総務省の外郭団体である(財)テレコムエンジニアリングセンター(TELEC)には技適申請でよく行きました。
東京モノレールの大井競馬場駅から海側に歩いて10分ぐらいのところにあって、朝一で試験予約していると時間調整のために駅の喫茶店で時間調整するのがお決まりでした。
そんな時間にあの喫茶店にいるのは、大体がメーカー系の無線エンジニアで、残業続き(と思われる)の冴えない顔で申請書類を眺めていたのを覚えています。
それはさておき、TELECへの技適申請自体は確か1機種25万ぐらいだったと記憶しています。4機種申請したとしても100万程度です。
申請データ測定、データまとめ、申請書作成、試験対応、など、仮にエンジニア2人を2カ月対応させたとしても、ざっくり500万もあれば対応できると思います。
申請にかかるコストが倍の1000万と見積もっても、1万台で割れば1台あたり1000円です。Zenfone3を日本市場で1万台しか売らないなんてことは無いはずですから、1台あたりの技適申請コストはもっと下がるはずです。
あと、日本のサポート体制強化もグローバル価格に対しての値上げ理由の一つにしていましたが、ASUSジャパンのサポートはいつ電話してもまず繋がりません。もしかしてこれから改善していくのかもしれませんが、現状のサポート品質のままだとすると、日本発売価格の理由としては納得し辛いところがあります。
そもそも円高なのに。
総評
Zenfone5は「格安スマホ」を世に知らしめた点では素晴らしい名機だと思いますが、反面、値段なりの品質だったことは否めません。
しかし今回のZenfone3は、もはや格安スマホのレベルではありません。
外観からもプラスチックのチープ感が無くなり、台湾製の「安かろう悪かろう」のイメージはもうありません。
このミドルクラスでは最もコストパフォーマンスのいい機種だと思います。
しかし価格だけが残念。
Zenfone5の32GBが発売当初は3万円強でしたから、海外版のZenfone3と価格がさほど変わりません。
海外版が249ドルで販売されているので、為替を考慮に入れても日本円で3万円程度が妥当なのではないかと思います。
僕のようにあまり細かいところにこだわらない人であれば海外版がオススメです。
今回使った通販サイト(イートレン):
世界中の家電商品を日本語で買える海外通販サイト【Etoren.com】
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