【デニム経年変化】A.P.C デニムジャケットをファーストウォッシュ、袖と丈が縮んで好みの形になってきた

去年、A.P.Cのデニムジャケットを購入して、リジッドのまま1年程着用した。

別記事で紹介しているユニクロのセルビッチストレートとセットアップ的に使いたかったので、あえてリジッドのまま着用を続けた。

パンツに比べると着用機会は半分以下だが、どうせデニムパンツを洗濯するならジャケットも一緒に洗って、糊落とし＋シュリンクさせようと思い、今回ファーストウォッシュしてみた。

洗濯前の状態

まず、洗う前の状態。

A.P.Cはフランスだけあって、リーバイスなどのアメリカ系ブランドと違ってスッキリなデザイン。

2ndモデルをモチーフに、着丈はやや長めに仕上げている。

ヨーロッパ人に合わせてあるのか、袖丈はかなり長めで、日本人だと袖を一つ折りしないと着られないだろう。

2ndモデルをモチーフにしているが、シンチバックなどの無駄な装飾は省いている。

これは車のシートをボロボロにしてくれるので、むしろ省いてくれるほうがありがたい。

1年程着用していると、フラップの角など若干のアタリは出ているが、全体的にはそれほどでもない。

そもそも着用回数・時間が少ないので仕方が無い。

やはりデニムジャケットは購入時にすぐに洗って糊を落とすのが色落ちの近道だろう。

ちなみに、A.P.Cのデニムジャケットを購入した一番の理由は、このポケット。

デニムジャケットは両手を突っ込めるハンドウォーマーポケットが無いものが多い。

あっても、斜めに配置された「いかにも」なポケットが多い中、A.P.Cのデニムジャケットは、サイドの縫い目に隠れるようにデザインされたハンドウォーマーポケットが秀逸だ。

サイドシーム部に配置されているのでやや手を入れづらいのだが、一見ポケットが無いように見えるシンプルなデザインと、ポケットの機能性を両立させているところが素晴らしい。

ファーストウォッシュ

今回は糊を落とすのと、ガス乾燥機で強制乾燥させて袖丈を縮ませてみる。

裏返しにしてぬるま湯に浸す

今回の目的は汚れ落としというよりは糊落としなので、バスタブに少しぬるま湯を張って、その中にジャケットを漬け込む。

ジャケットは裏返しにしてぬるま湯に沈め、繊維の間の空気を抜くイメージで、ジャケットを押し洗いする。

あらかた繊維の空気が抜けて水が浸透したところで、そのまま1時間程度放置。

バスタブの中でもみ洗い

1時間程度放置すると、ジャケットの糊が溶け出して水が黄色味を帯びてくる。

このまま、ジャケットを手でもみ洗いする。

型崩れは全く気にしない。襟も肩も前も後ろも、いろんな方向から揉み洗いしていく。

繊維に染みこんだ糊を押し出すイメージで揉んでいく。

大体、3回ぐらい水を替えればOK。水の色が薄青くなったら水洗い完了。

あとは洗濯機に入れて脱水する。

変な癖がつかないように云々…というサイトもあるが、僕は全く気にせず洗濯機に放り込む。

脱水が終わったら、ある程度形を手で整えてコインランドリーへ移動。

ガス乾燥機で強制乾燥の刑

このときは、ユニクロのセルビッチストレートも一緒に乾燥させたので、計20分ほど乾燥機に入れた。

ジャケット単品なら10分程度でOKだと思う。

洗濯前・後の比較

購入サイズはS、僕自身は172cm, 67kgだが、リジッド状態だとジャスト～若干大きい感じ。

横幅はさほど縮まず、縦方向に大きく縮んだ感じ。

糊が落ちたせいか、全体的に青みが強くなり、黒が強い濃紺からやや青みが強い濃紺に変わった感じ。

背中側はアタリはほとんど見えないが、全体的に一皮むけた感じ。

細かく見るとアタリがチラホラ出ている。

裾のあたりは縮みが出たせいか、パッカリングの元？になりそうなうねりが出ている。

腕のハチノスはほとんど見られず。着用時間を考えればそんなもの。

ウエストタブは角の色落ちが出ているぐらい。

袖丈はかなり縮んで、折り返さずとも着られるようになったが、以前折り返して使っていたときのダメージが出てしまった。

穴は空いていないが、ほつれても補修すればいいのであまり気にしない。

デニムジャケットなんか所詮、作業着である。

リジッドデニムは縦に縮む

今回のファーストウォッシュで一番嬉しかったのは、袖丈が思いのほか縮んだこと。

洗濯前は袖を折り返さないとどうにも着られなかったが、洗濯後は折り返さなくても手の甲にかかるぐらいの長さになって、非常に使いやすくなった。

着丈もリジッド状態だとやや長かったが、乾燥機にかけたことでほどよく縮み、好みの着丈になった。

全体的には、横幅はあまり変わらず縦に縮んだ感じ。

今回の洗濯で糊が落ちたので、これからは着込めば着込むほどどんどん表情が出てくるだろう。

早くアタリを出したい人は、リジッドから頑張って着込むよりも、一度糊を洗って落としたほうが早く目的を達成できる。