移動時の音楽、Web会議に通話と、もう生活必需品になりつつあるワイヤレスイヤホン。
僕はJabra Elite 85tを愛用しているが、3年も使用しているとどうしてもバッテリーの持ちが悪くなってくる。
Web会議が1時間なら全然問題無いが、2時間の会議だと1時間45分ぐらいで”Battery Low”の音声が入ってくる。
あまり声を発しないカンファレンス的な会議なら2時間持つが、自分がホストする会議だとマイクもガンガン使うので、2時間持たない感じ。
Jabraの性能に満足し過ぎて、バッテリー交換できるなら交換して使い続けたいぐらい気に入ってるTWSイヤホンだが、ネットで探しても交換用の工具は見つかるが交換業者は見つからない。
そんな僕の状況を見計らったのか、GoogleストアのサマーセールでPixel Buds Pro2が9,200円引きでセールされていたので、一度Pixel Buds Pro2を使ってみようかと思った次第。
Pixel Buds Pro2の他にもJabraの後継機であるElite10も検討候補ではあったが、JabraはElite 10を最後にイヤホン市場から撤退が決まっていたので見送った。
早速Googleストアで発注
サマーセールの9,200円引きに加え、さらに5%オフのクーポンが出ていたので、11,000引きの25,760円で購入。11,000引きでも結構な金額である。
注文から2日で到着。
ケース込みだとけっこうずっしりする、、が、重さ自体はJabra 85tと余り変わらない。
ケースの大きさを考えるとPixel Buds Pro2のほうが密度が大きいのか。
本体イヤホン自体は、圧倒的にPixel Buds Pro2のほうが小さい。
正確な体積比はわからないが、見た目にはJabra 85tの2/3ぐらいの大きさ、30%減ぐらいか。
重さはPixel Buds Pro2は片耳4.7g、実際に装着してもかなり小さく感じる。
GoogleオリジナルのTensorチップとバッテリーの小ささが効いてるのだろう。
この小ささは正義だ。ちょっと感動。
使用感
ペアリング
Pixelユーザなのでエコシステムが整備されているせいか、Pixel Buds Pro2のケースを開けた瞬間、Pixel9a側の画面に
Pixel Buds Pro2が出てくる。
この「接続」ボタンをタップするだけでペアリングが完了する。
スマホ設定アプリを開かなくても設定できるのは素晴らしい。
Pixel Buds Proの設定アプリをインストールしなきゃ、と思っていたら、Pixel9aには最初からアプリがインストールされていた。
まるで僕がPBP2を買うことを見越していたように。
アクティブノイズキャンセル(ANC)
Pixel Buds Pro2はアクティブノイズキャンセル(ANC)が前機種 Pixel Buds Proの2倍と言われている。
とは言ってもPixel Buds Proを使ったことが無いので、Jabra 85tと比較すると、JabraよりANCがやや強力かな、という感想。
ANC自体の性能差というより、カナル型(PBP2)とセミオープン型(85t)の違いなのかもしれない。
PBP2のほうがANCがアクティブになると耳が詰まる感じがする。
しかしその耳詰まりの感じは、エレベータや飛行機に乗ったときの気圧差による不快な感じではなく、ノイズに対する逆位相が聞いて「スンッ」と静寂が訪れたときの感じだ。
慣れるとこれはこれで快適である。
音質・マイク性能
音質は音楽、Web会議、通話ともにクリアで、11mmドライバは低音の表現も遜色ない。
マイク性能は自分ではわからないが、Microsoft TeamsでのWeb会議では、いつも会議している相手曰く「いつもの俺さんの音声と変わらない」とのことだった。
イヤホンを変えたことを伝えると「言われないと気づかないぐらい変化がない」と言っていた。
いいのかわるいのか。逆にJabra 85tが優秀だったのか。
ただ、通話時の側音取り込み機能が無いことが気になった。
Jabra 85tは通話時に側音を何パーセント取り込むか設定できるのだが、PBP2にはそれがない。
今まではWeb会議時に自分の声が自分の耳に聞こえるので、声の大きさを自分で調整できたのだが、PBP2ではそれが無いようだ。
通話時にはANCをオフ(もしくはヒアスルー)にするしかないということか。
操作感
PBP2はタッチセンサー対応で、指を前にスワイプすれば音量アップ、後ろにスワイプで音量ダウン、ワンタップで音楽停止・再生のトグル動作、長押しでANC/オフ/ヒアスルーの切替となっている。
Jabra 85tは物理スイッチだったことを考えると、操作性は圧倒的にでJabraに軍配が上がる。
やはり操作にクリック感があるのは安心である。
とは言え、あの大きさに物理スイッチを実装するのはスペース的にかなり大変であることは容易に想像できる。
しかも物理スイッチは長期使用では故障の原因になり得るので、各社タッチセンサーで実装するのは世の流れだろう。
バッテリーケースからの取り出し、収納に関してはPBP2のほうが操作しやすい構造になっている。
Jabra 85tは指が乾燥しているとイヤホンを取り出しづらくなることがままあったが、PBP2は非常に取り出しやすいケース構造だ。
駅のホームで指が滑ってイヤホンを落としたときは泣きそうになったが、それ以来、駅のホームでの取り出しや収納にはメチャクチャ気を遣うようになった。
PBP2は取り出し、収納しやすくなったものの、イヤホンの大きさ自体が小さく手元が誤って落としそうなので、今以上に慎重な取扱いが必要な感じ。
総評
操作感の違いで戸惑うことはあるが、ANC性能、音、通話性能は、概ね満足である。
価格が36,800円というのはやや高いが、きっと円相場が120円ぐらいであれば29,800円ぐらいの価格帯ではないかと思うと、行きすぎた円安が恨めしい。
競合のSONY WF-1000XM5が39,800円ということを考えると、セールで値引きが入れば価格でお得感があると思う。
Amazonだと2万円を切る価格で販売されているが、Google公式ではないので保証が無いのが難点。
個人的にはJabraのバランスが取れた性能が好きだったので、Jabraが頑張ってくれたらよかったのに、と思うが、競争が激化するTWS市場に見切りを付けたのは致し方ないのかもしれない。
「若者の補聴器」と言われたJabraに感謝しつつ、今後数年はGoogle Pixel Buds Pro2でプライベートも仕事もお世話になるだろう。
まだ使用し始めて1週間だが、使用開始時より音が良くなったような気がするのは気のせいだろうか。







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