今まで使っていた完全ワイヤレス(TWS)イヤホンは、5千円を切る価格の割には音質も悪くなくて気に入っていたのだが、どうにもフィッティングが悪くて、歩いているだけで耳からポロポロ外れるのがストレスだった。
で、買い換えを検討していたら、どうせ買うならWebミーティングでも使えるアクティブノイズキャンセリング(ANC)対応のイヤホンにしようと思っていろいろ調べてみた。
ANCはソニーのWF-1000XM3が最強らしいが、形状が好みでないのと充電ケースが大きいのがちょっと。
TechnicsのEAH-AZ70Wは10mmドライバー搭載ということで音質はよかったが、通話性能がJabraと比べるとちょっと、ということで、いろいろ迷ってJabra Elite 85tを購入。
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26,800なのでギフト券で支払うと670円お得です。
Jabra Elite 85tの結論から言うと、買って大満足でした。
Jabra Elite 85tのココがスゴイ
TWSでANC対応だと2~3万円はするので、しがないサラリーマンには二の足を踏んでしまうが、こんなによかったのならもっと早く買えば良かったと思う。
ANC性能が素晴らしい
早速開封して耳にはめてみると「あれ?これってカナル型だっけ?」と思うほどANCが効きまくり。
Jabra 85tはセミオープン型なんだけど、ANCの性能がいいのかカナル型と勘違いしてしまうぐらいにノイズキャンセルが効いていたのには驚いた。
アクティブノイズキャンセルは外音が全く聞こえないという訳ではなく、外音がスンと消えて違う世界に行った感じになる。
上手い例えが見つからないが、強いて言えば健康診断の聴音検査のときに電話ボックスのような小さい防音室に入ったときのような感じ。
外で看護師さんの話し声とかかすかに聞こえるというか遠くに聞こえる感じが85tのノイキャン。
ウチの6畳間のエアコン作動音はほぼ消失。
購入した日にテストがてらスタバで使ってみたところ、ノイキャン+音楽を聴いていたら店員に話しかけられていることにまったく気付かず。音楽もごく普通の音量で聞いていたにもかかわらず、周囲の視線で気付いたぐらい。
ちなみに店員さんは「あと10分で閉店になります-」と一人一人に声かけしていたのでした。これに気付かないとは。
フィット感がいい
Jabra 85tにあって他社イヤホンに無い特徴として、楕円形のイヤーチップがある。
これが僕にはとっても具合がよかった。
左耳は標準のイヤーチップ、右耳は一番小さいイヤーチップを装着したところ、前イヤホンでは外れまくっていた右耳にジャストフィットする。
この楕円形イヤープラグが合わない人もネットでは散見されるが、丸いイヤープラグが合わない僕にはとてもフィットする。
Jabra 85tはセミオープンタイプなので耳穴に押し込むタイプではなく、装着感は浅めだがイヤホン形状がいいのか頭を振っても全く落ちない。
翌日、スポーツジムでトレッドミル(ランニング)、エアロバイク、筋トレマシンを使っても全く外れなかった。素晴らしい。
85tはIPX4なので防水性能は無いが、防沫型なので多少の汗や雨滴がかかる程度は問題無い。
この点もSONY WF-1000XM3を購入しなかった理由の一つでもある。(音はいいんだけど)
通話性能が素晴らしい
Tao Tronics Sound Liberty53も通話マイクが付いていたが、マイクの指向性があまりよくないせいなのか、ビデオ会議では「すみません、声をもう少し上げてもらえますか」と言われることがしばしばあった。
Microsoft Teams, Zoom, WebEx, GoTo Meetingで使ってみたところ、ごく普通の声量で話していてもきっちり声を拾ってくれる。声を張らなくても普通に拾ってくれる。
通話相手に聞いてみると、いつも使っているイヤホンマイクの声とあまり変わらないとのこと。
しかも側音(自分の会話音)もモニターとして入るのはすごく使いやすい。
マルチポイント接続
どのメーカーのイヤホンも複数機種とペアリングすることはできるが、接続できるのは1機種のみ、という制約がほとんどであるが、Jabra 85tは複数のデバイスと接続することができる。
例えば、スマホとPCと両方接続して、PCでWeb会議しているときにスマホ側に電話がかかってきたら、すぐに切替えることができる。(その逆も)
SONYのWF-1000XM3もTechnicsのAZ70Wもマルチポイントには対応していない。
Jabraは前作の75tもマルチポイント対応しており、PCでWebミーティングをするテレワーカーには定評があった。85tでもその仕様は引き継がれている。
操作ボタンが物理スイッチ
この手のイヤホンはほとんどがタッチセンサーだが、Jabra Elite 85tは物理スイッチを採用している。
これがとてもいい。
タッチセンサーのダメなところは、例えば耳から外れそうになって手で押さえるとそれだけで誤操作となる。
それにタップ回数で曲送り、曲戻しが割付けてあっても、タップの仕方によっては希望の操作が出来ないことがままある。
物理スイッチであればそういった誤操作が無くなる。
操作する側もクリック感があるので確実に操作できるところが素晴らしい。
音質は低音が効いて迫力がある
やはり12mmドライバーは低音が効いて素晴らしい。
音質はSONY WF-1000MX3のほうが良いが、僕のような素人耳には並べて評価しないとわからないぐらいの差だ。
ドライバー径が大きいと音場の奥行きが広いというか、再生していても余裕がある感じ。
Jabraの設定アプリを使えば、足りない帯域を持ち上げたりすることもできる。いわゆるドンシャリな設定にもできるし、フラットな設定も可能。
とは言っても所詮はイヤホンである。密閉型のヘッドホンには敵わないので、音質の追求はほどほどに。
充電ケースが小さい
当初はSONYのWF-1000XM3を考えていたが、充電ケースが大きいのが気になった。
Jabra 85tは充電ケースも小さく、手のひらに収まるサイズ。
それでいて、ANCオンで5.5時間、充電ケースで19.5時間、最長25時間使える。
普段使いであれば十分な容量だ。
Jabra 85tのココがイマイチ
充電ケースからやや取り出しにくい
コンパクトに収納するレイアウトのせいか、やや取り出しづらい感じがする。
もう少し工夫が欲しいところではあるが、きっと取り出しやすくすればケースが大きくなるので難しいところだろう。
駅のホームで取り出すときはやや注意が必要。
とは言ってもほんの少し気になるぐらい。
ノイキャン付きのTWSイヤホンで迷っている人はJabra 85tがオススメ
実は購入前に量販店でいろいろ試してみた結果、SONYのWF-1000XM3、TechnicsのAZ70W、そしてJabra Elite 85tで迷っていたのだが、ANCに関してはどれも甲乙付けがたい。
いろんなサイトのレビュー記事を読めば読むほど迷うのだが、結局のところこのTWSイヤホンはまだまだ発展途上の製品である。
確かに3万円近いお金を出すので、ベストオブベストな製品を買いたいと思うのはわからなくもないが、新製品が出てもそれを超える製品が半年後には出てくるので、ベストの製品を購入したところですぐに陳腐化する。
であれば、新しい製品を待っていても時間の無駄なので、そのときに自分で良いとおもったモノを買ってしまうのが一番いい。
ということで、ノイキャン付きTWSイヤホンで迷っているテレワーカーには是非オススメしたいイヤホンです。
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